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2020.08.25

新燃料「e-fuel」とは

環境とでんきの話

ハイブリッドカーやEVカーなど新世代の自動車が広がりつつある中で、新たな燃料が注目されています。それが「e-fuel」です。

「e-fuel」とは二酸化炭素と水素の合成液体燃料のことで、使用される二酸化炭素大気中や工場で排出されたもので、水素についても太陽光など再生可能エネルギーの余力電力で水から生成されることが条件となります。 

以前にこのコラムにも書きましたが、電気はずっと流れているものであるため、太陽光発電をいくら増やしても天気の良い昼間に集中して発電するだけで、蓄電しておかないと夜間や雨天など太陽光で発電できない時間帯には使えません。「e-fuel」は蓄電するのと同様に、太陽光など再生可能エネルギーの余剰分を別の燃料という形に変えることにも意義があります。

 

「e-fuel」はガソリン燃料に限らず、ディーゼル燃料に混合して使用できるため、通常のエンジンを搭載する自動車に使えます。

先行しているのはドイツのAudi(Voiks Wargenグループ)ですが、「e-fuel」の技術をヨーロッパ勢に独占されるのを避けようと、トヨタや日産など日本の自動車会社も研究を開始ています。

「e-fuel」はこれまでのガソリン車やディーゼル車のように化石燃料に頼らなくていいこと、太陽光の余剰電力の有効活用ができることなどのメリットがあります。

またEVのように充電ステーションを整備する必要もなく、高コストなリチウムイオン電池など充電池も必要ではありません。

伝統のあるヨーロッパの自動車メーカーにとっては、EV車で圧倒的な世界的シェアを持つアメリカのテスラ、中国の北京汽車 (BAIC)に対抗し、自社の技術を雇用を守る意味もあると思われます。

 

まだまだ「e-fuel」自体の製造コストは高いですが、温室効果ガスの削減が世界的に重要な課題となる中で、ヨーロッパでは製造に莫大なCO2を発生させている鉄鋼業界も着目しており、今後の動きに目が離せません。

 

いずれにしても、世界全体が脱炭素化の流れに向けて舵をきっているのは事実です。

 

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