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2020.03.04
でんきが流れるしくみ

変電所の役割

電気のスタートは電気を作る発電所です。
発電所で作られた電気は数千ボルト~2万ボルトの高電圧ですが、まず発電所に併設されている変電所でより高圧な27万5千ボルト~50万ボルトに昇圧されて送電線で送り出されます。
電気の量(電力)は電圧×電流であることは以前にも説明しましたが、送電線には抵抗があって電流が大きくなることでロスが多くなります。大量の電気を少ないロスで送るために電圧を上げているのです。

発電所から送られた27万5千ボルトから50万ボルトの電気は各地方の超高圧変電所で15万4千ボルトまで電圧が下げられ、一次変電所でさらに6万6千ボルトまで下げ、鉄道会社や大規模工場に届けられます。
その後、中間変電所や配電用変電所で必要な電圧で各施設に送られるのです。最終的に家庭用では通常100ボルトまで下げて届けられます。
変電所の役割は、届ける距離や届ける場所に応じて、最適な電圧に変換して、より効率的に電気を届けることになります。

さて、それではなぜ施設によって送られる電圧が違うのでしょうか? 
業務用機器で家庭用の100ボルトで動作しないものも多くあることも理由ですが、高圧で届けられる施設にはキュービクルという受電設備を設置しています。施設まで多くの電力が届いているため、消費電力が大きい数多くの機器を使えます。
他にも低圧より高圧のほうが電気単価が安いこともありますが、キュービクルの管理は施設側が行う必要があり、使用する電力量が多くなければ結果的に電気料金は高くなることになります。

日本の家庭用電源は100ボルトが基本ですが、EV車などの普及で200ボルトの電源が増加しています。プラグインハイブリット(PHV)など車種によって異なりますが、主流は200Vですので電力会社に相談して200ボルトの電源を設置してもらう必要があります。
ちなみに関西電力管内では契約自体の変更は必要ありません。