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2020.05.08
豆知識

日本の電圧とヨーロッパの電圧が違うのはなぜ?

海外旅行に行って、訪問先の電圧が100Vじゃなかったという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
同じ電気なのに国ごとでなぜ電圧が違うのでしょうか?そんな疑問を感じた方も多いと思います。


日本の電圧は100Vですが、100Vの国は少なく、アメリカは主に120V、ヨーロッパは多くの国が主に230V前後になっている。つまり日本より電圧が高い国が大半で日本の100Vは極めて少数派です。

日本で最初に交流送電が行われたのが1889年で、その時の電圧は52V、周波数は125Hzでした。
1914年送電方法を統一する動きがあり、アメリカに合わせる意見もありましたが、当時国内で使われている電球が100V用が多く、アメリカにあわせると寿命が半分になるため100Vに固定されたらしいです。
アジア地域でヨーロッパと同じ200Vが多いのは、植民地時代にヨーロッパから持ち込まれたためだと考えられます。


以前に説明しましたが送電ロスを減らすためには高電圧のほうが有利になります。
日本でも発電所から送られる電圧は高電圧ですが、何度か変圧され、家庭に届く手前で最終的に100Vに変圧しているため、送電ロスが少なくなるような仕組みにしています。


なお100Vだと感電しても死ぬことはほとんどありませんが、ヨーロッパのように220Vだと死ぬ可能性が高いです。なので安全性では100Vのほうが安全ということになります。


追記ですが、コンセント形状が違う理由は、各国で使用させるうちに使い勝手の良い形状になったのではないかと言われています。ちなみに電源アダプターで(たとえばスマホなどに使うもの)は、対応電圧が100V-240Vとなっているものが多く、コンセントの形状さえあえば、変圧器を使わずどこでも使えるということになります。