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2020.05.13
でんきが流れるしくみ

火力発電の燃料は?

火力発電に使われる燃料のこと

火力発電の燃料は主に3種類で、「天然ガス」、「石炭」、「石油」です。


(天然ガス)
大昔の動物や植物の死骸が土の中で変化してガスになったものと言われてます。
いわゆる「化石燃料」ですが、燃やしたときに出る二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの量が、石炭や石油より少なく「化石燃料」の中でもやや地球に優しい燃料になります。
地中に埋まっているときは気体ですが、マイナス160℃まで冷却すると液体になります。気体のままでは容量が大きいため、液化してタンカーで運搬されます。国内には資源がなく、オーストラリア、マレーシア、カタールなどから輸入ています。
LNGタンカー(約9万トン)で約240万軒が1ヶ月に使う電気が賄えます。

(石炭)
大昔の植物が土の中で変化し、岩や石のようになったものと言われています。昔は日本で採掘される石炭で火力発電を行っていましたが、海外から輸入するほうが安くなったため、現在はほとんどを海外から輸入しています。
石炭の輸入国はオーストラリア、インドネシア、ロシアなどで、発電に使う際は、すり潰して粉末状にしてから燃焼させます。
石炭もタンカーで運搬しますが、タンカー一隻(約    8.5万トン)で、約96万軒が1ヶ月に使う電気が賄えます。

(石油)
プランクトンの死骸が何千年も前から蓄積されて変化してできたものと言われています。
石油も輸入に依存するしかなく、主な輸入国は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦など中東の国です。
天然ガスや石炭と比較して、石油はタンクに貯蔵しやすいのですが、価格が高くなる傾向が高いのが難点です。
ちなみに最近よく耳にするシェールオイルも基本的には石油と同じで、オイルシェール(油母頁岩:ゆぼけつがん)から生産される合成石油のことです。
原油が安かった時代には採算があいませんでしたが、原油価格が高騰したこと、技術革新による生産コストの低下でアメリカを中心にシェールオイルの生産が増加しました。

火力発電はあくまでも化石燃料がベースとなります。天然ガスや石油はあと50年くらいで、石炭はあと100年くらいで枯渇すると言われています。
また化石燃料を燃やすことは地球温暖化の問題となっているCO2など温室効果ガスを排出します。
現在の技術では石油ゼロは実現できませんが、まず身近な電気から再生可能エネルギーへの転換をすすめていく必要があります。