コープのでんき・ガス | エネルギーサービス - 大阪いずみ市民生活協同組合

私たちのくらしにおいて、電気はなくてはならないものです。しかし、多くの人が同じタイミングで大量に電気を消費してしまうと、供給されている電力が足りなくなってしまいます。

そこで節電することが大切になってきますが、せっかくならば、ただ節電するのではなくてお得に節電したいものですよね。そこで知っておきたいのが、デマンドレスポンスです。

夏や冬は、需要と供給のバランスが崩れがち

夏場や冬場は、エアコンや電気ストーブなどを使って部屋の温度を快適に保つことができます。そのため、1年の中で最も電力を消費する夏と冬には、電力が足りなくなるおそれが生じます。

また、災害によって発電所が稼働できなくなることもあります。東日本大震災のときには、計画停電が行われました。

電気は基本的に発電所で発電されており、供給にも限界があります。そのため、使用量と発電量のバランスが崩れてしまうと、安定して電力の供給ができなくなってしまうのです。

安定して電気の供給ができなくなってしまうと、電気料金の高騰にもつながるおそれがあります。私たち消費者にとっては、電気を使えない時間ができてしまうだけでなく、家計にも打撃を受けてしまいかねないのです。

デマンドレスポンスとは？

需要と供給のバランスを保つ取り組みを行うのは、基本的には電力を供給している電力会社です。ホームページ上で注意喚起をしたり、時には計画停電を行うこともあります。

しかし、電力を消費する私たちも、この取り組みに関わることができるのです。それが、デマンドレスポンスというしくみです。

デマンドレスポンスについて、経済産業省はこのように定義しています。

「卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力の消費パターンを変化させる」

要するに、デマンドレスポンスを実施することによって、電力会社は需要と供給のバランスを保つことができ、私たち消費者は安定して電力の供給を受けることができるということになります。

デマンドレスポンスを活用することで、私たちにもメリットが

デマンドレスポンスに応えることで、実は私たちにもいろいろなメリットがあります。

まず一つは、節電に協力する人が増えることにより、電気の需給ひっ迫を抑制し、安定供給に貢献できること。そしてもう一つが、節電に協力する対価が得られることです。

デマンドレスポンスには、「ネガワット割引」と「電気料金型DR」の2つの種類があります。

「ネガワット割引」とは、節電量に応じて報酬が得られるしくみです。例えば、節電量に応じてポイントが付与され、一定量のポイントが貯まったらギフト券などに交換できるサービスは日本でも始まっていますので、調べてみるといいでしょう。

「ネガワット割引」を利用するためには、電力会社にあらかじめ申し込む必要があります。詳しい手続きについては、契約している電力会社のホームページなどで確認してみてください。

「電気料金型DR」とは、消費電力が多く、電力不足が見込まれる時期や時間帯では電気料金を高くし、供給過多になるタイミングで電気料金を引き下げる形式のデマンドレスポンスです。申し込みが必要ないため、消費者としては簡単にデマンドレスポンスに参加することができます。一方で、得をしたという実感は薄いかもしれません。

今回は、節電の必要性とデマンドレスポンスについてご紹介しました。ぜひ、楽しみながら節電に取り組んでみてください。

いずみ市民生協でも、省エネや節電の楽しい情報満載の「ECO-LOG（エコログ）」にて”デマンドレスポンス”について、詳しく紹介していますのでご確認ください。