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2022.06.29
でんきのきほん

電気がうまれるしくみと、電気代の計算方法

私たちが毎日利用している電気は、どんなしくみで生まれているのでしょうか?

電気が生まれるしくみ

電気は、磁石と電線があれば生み出すことができます。電線を巻いたものを「コイル」と呼びますが、コイルに磁石を近づけると、コイルと磁石の間で電子が移動します。この電子の移動が、電流と呼ばれる現象です。

私たちが電気を生み出している身近な例としては、自転車のライトがあります。私たちが自転車を漕ぐことによってライトが点灯するしくみになっていますが、あれは私たちがタイヤを回転させることにより、タイヤに接している磁石部分と摩擦が起きて電気が生まれているのです。

私たちが自宅や会社などで利用している電気も、同じ仕組みで作られています。

発電の3つの種類

家庭やオフィスに電気が届くために、いろいろな方法で発電がされています。主な発電方法には、火力発電・水力発電・原子力発電という3つの方法があります。

火力発電

火力発電はその名の通り、火力を使って電気を生み出す発電方法です。火力発電では、石油や石炭、液化天然ガス(LNG)などの燃料を使って水を加熱し、高圧の蒸気を作ります。そして、その蒸気の力でタービンと呼ばれる羽根車を回転させます。このタービンが発電機につながっており、電気が生まれるのです。

発電のために使われた蒸気はもう一度冷却されて水になり、再利用されます。これが、火力発電のしくみです。

水力発電

水力発電も、基本的なしくみは同じです。まずは高いところにある水を低いところに流し、そのエネルギーで発電用の水車を回します。そして、発電用の水車が回転することによって電気が生まれるのです。

水力発電の種類としては、自然の河川をそのまま利用して高い位置から低い位置に水を引き込む「流れ込み式」、河川と発電所の間に調整池と呼ばれるスペースを作って、そこで水量を調節しながら発電を行う「調整池式」、高いところと低いところの両方に貯水池を作ることで発電を行う「揚水式」などがあります。

原子力発電

原子力発電は、ウラン燃料を核分裂、または核融合させることでエネルギーを発生させ、そのエネルギーを使って火力発電と同じように水を熱し、高圧の水蒸気によりタービンを回して電気を生み出す方法です。基本的なしくみは、火力発電と同じです。

火力発電との大きな違いは、発電の際にCO2を生み出さないことです。

基本的には、これらの3つの方法で私たちが利用している電気は作られているのです。

電気代はどうやって計算されている?

では、私たちが使った電気代は、どのように計算されているのでしょうか?

ここで知っておきたい電気代の計算式があります。【基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金】です。基本的には、この3つの数値を合計した金額が、私たちが支払う電気代ということになります。

基本料金・最低料金

基本料金とは、電気を使用した・していないに関わらず発生する料金です。基本料金の考え方は地域によって異なり、例えば東京電力や九州電力などのエリアでは、アンペア制といってあらかじめ契約するアンペアを決め、決めたアンペアに対して料金が変わります。

関西電力や中国電力エリアなどでは最低料金制となっており、世帯の電気使用量にかかわらず、一律で一定の料金が発生します。

電力量料金

電力量料金は、実際に使用した電力の量に対してかかる料金です。1kWhあたりの単価設定になっており、一定量ごとに設定されている単価が変わります。基本的に、使用する電力量が多くなるほど単価が上がる設定です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、再生可能エネルギーの普及促進を目的として徴収されるものです。毎月支払う電気代に賦課されるもので、2022年5月〜2023年4月までの金額は、1 kWhにつき3.45円となっています。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、原油価格や為替レートの変動を電気料金に反映させるもので、直近3か月間の貿易統計価格をもとに、毎月決めています。2021年9月までは、燃料費調整額単価をマイナスの金額を維持してきましたが、2021年10月からはプラスの金額に転じています。

燃料費調整単価の推移

電気代が上がっているのはどうして?

コープでんきの料金単価の「最低料金」「電力量料金」については変更ありませんが、円安やロシアのウクライナ侵攻による石炭・液化天然ガス(LNG)などの輸入価格の高騰などにより「燃料費調整額」が上昇し、電気料金も比例して値上がりしています。
また、国が定める「再生可能エネルギー発電促進賦課金」についても、2021年の3.36円/kWhから2022年は3.45円/kWhと0.09円/kWhの微増となり値上がりの原因になっています。
組合員のみなさまには、このような経緯をご理解いただきますとともに、引き続き、コープでんきをご利用いただきますようお願い申し上げます。