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2019.10.24
でんきが流れるしくみ
電気を安定的にお届けすること
電気を安定的にお届け(供給)するということは、電気を作って(発電)、必要なところに届けることですが、電気をお届けするときに、発電する量(供給)と電気の使用量(需要)が、同じ時間に同じ量(同時同量)になっている必要があります。
この量が一致していないと、電気の品質(周波数)が乱れ、電気を正常に届けられなくなります。ご家庭で使っている交流電源では、決まった周期でプラス、マイナスの方向が入れ替わっています。この周期が電気の周波数のことで、電気の供給が需要を上回ると周波数が上がり、その逆は周波数が下がります。
このブレが大きくなると電気を正常に届けられなくなり、発電所の安全装置が作動して発電所が停止します。
2018年の北海道胆振東部での地震が発生した際に、日本で初めて発生した全域停電(ブラックアウト)はこれが原因です。
ご家庭での使用状況を考えてもわかると思いますが、電気の使用量は時間、気候、天気で大きく変化します。そのため電気を作って届けるために、常に使用量を予測しながら電気を調達する必要があります。たとえば太陽光発電は、夜間発電しないだけでなく、天気によって発電量が大きく変化します。各電力会社はさまざまな発電所のさまざまな発電方法を組み合わせて、常に需要と供給を予測しながら電気をお届けしているのです。
みなさんが普通に使っている電気ですが、奥が深いですね!
ちなみにこの同時同量は30分単位で管理されていて、30分同時同量が達成できず、電気量の不足が発生した場合に、大手電力会社が補給する不足分の電気料金はインバランス料金と呼ばれ、30分間で3%不足した場合は、ペナルティ的に通常より高い電気料金が設定されています。