コープのでんき・ガス | エネルギーサービス - 大阪いずみ市民生活協同組合

「温室効果ガスとは？」で二酸化炭素など温室効果ガスが地球温暖化に影響していることを書きましたが、地球温暖化によってどんな問題があるのでしょうか？温室効果ガスだけが原因とは言い切れないにせよ、確実に地球の平均温度は高くなっています。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル）の第5次報告書(2014年)によると、1880年から2012年の132年間で地球の平均温度は、約0.85℃上昇したと公表されています。とりわけ北半球の高緯度地域（例として北極やアラスカなど）の上昇が大きくなっており、日本でも約+１℃平均温度が上昇しました。
「+１℃？」と思われるかもしれませんが、マンモスの生きていた氷河期と現代の温度差はたったの+4℃です。そう考えるとこの+１℃がいかに大きいか理解していただけると思います。このまま経済活動を続けた場合、21世紀に地球全体で+4℃前後の気温上昇すると指摘されています。

温暖化がすすむと

①海面が上昇する
・氷河が溶けたり、海水温度の上昇で海水が膨張し海面が上昇します。このことで標高低い島国であるツバルやモルディブなどが消失（沈む）する。

②異常気象が増加する
・最近日本国内でも大型災害が増加していますが、降雨パターンが変わり、熱帯地域では台風、サイクロン、ハリケーンなどが強まり、内陸部では砂漠化がすすむ。

③食物にも影響する
・災害の増加だけでなく、病害虫が異常繁殖するなど穀物生産へも影響する。結果食糧難につながる。

④動植物など生態系への影響
・急激な気候変動に動植物が対応できず、絶滅危惧種では絶滅の危機が一層高まる。

⑤健康被害が拡大する
・日本国内でも増加していますが、高温による熱中症の増加、マラリアなど熱帯性の伝染病などの発生範囲が拡大する。

異常気象など温暖化だけが原因と言い切れないにせよ、少しでもこの状況を食い止めていかねばなりません、そのために自分たちに何ができるのか考えていく必要がありますね。