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2021.06.14
環境とでんきの話

台風と停電

2018年近畿地方をおそった台風21号により、約240万戸が停電しました。2019年には千葉県を中心に台風15号により、約93万戸が停電するなど災害による停電の長期化が問題となっています。

停電が長期化した主な原因です。

①記録的な暴風

 数十年に一度と言われる記録的な暴風により倒木、電柱の破損・倒壊が各地で多数発生しました。とりわけ倒木や電柱の倒壊による道路を封鎖といった影響が復旧までの期間を長くしました。

②停電地域の把握

 倒木や電柱の倒壊による道路封鎖で、立ち入り困難な地域の被害状況把握や復旧に多くの時間がかかりました。

国としてもこれら近年増加する自然災害にも耐えられるように、2020年6月に「エネルギー供給強靭化法」を法改正しました。災害時の連携強化をはかり、電気の送配電網を強靭化することを目的とした、電力インフラ・システムのレジリエンス(強靭性)を高めようとする法改正です。

レジリエンスとはもともと心理学で使われていた言葉で、弾力や回復力といった意味があります。これを電気の供給で地震や災害にも強くしなやかなに乗り越えるという意味で、電力レジリエンスという言葉が使われています。

ドローンやスマートメーターを活用した地域の被害状況の早期把握や、電力会社と自治体の連携強化による倒木の早期処理など、停電長期化を防ぐ取り組みが期待されます。

数十年に一度と言われる規模の災害が近年立て続けに起こっており、いつ発生してもおかしくない状況となっています。わたしたちができることとして、日常的に備えをしておくことが求められています。食料・飲料などの備蓄、非常用持ち出しバッグの準備、避難場所の確認など、できることから始めてみませんか。